ブレッドボードディレイ

        

前回のDistortionに続き、今回はDelay。
ギターエフェクタ界では有名なIC ” PT2399 “を使用したDelayになります。
KorgのMonotron Delayなどにも使用されています。

いろいろWebを見ているとこれをアナログディレイといってる人が見受けられるのですが、これは完全なデジタルディレイ。
内部に44KBのメモリーがあるし、ADCもある(たしか)。

でもTonepadのRebote Delayの回路図どうりに作ると確かにアナログディレイっぽい音になるからそれが面白いところでもあります。
基本的には、PT2399の出力の音をまた入力に戻す構成(VR2)です。Delay Timeは内部にVCOが入っていてこれを外付けの抵抗(VR1)でVCOの発振スピードを変えることによってDelay Timeが変わる。DACのクロックが変わるので、音程も変わります。
これまたWebを見るとDelay音のみの音量調整しかない回路図がほとんどでしたが、こちらでは、Wet/Dry用のボリューム(VR3)を付けています。そのため完全にDelay音のみを出力することもできます。

最初、C13を22uFの電解コンデンサをつないでいたんですが、そうするとなぜかFeedbackボリュームをいじったときにノイズがでるのと、22uFだと低音が結構でてしまってパランスがいいFeedbackにならなかったので、1uFにしました。
PT2399の入力の信号は約2倍のゲイン(R3/R2)にしています。ADCの解像度(bit数)がどれくらいかは分かりませんが、できるだけ入力信号を2.5Vpp(5V電源で、内部のリファレンスが2.5Vなので。。。DC-DCは入っていないはず) に近づけた方が量子化ノイズ(サーっていう音)が少なくなるはずです。試してはいませんが。。。

後、Delayの前段にDistortionもくっついているので、それでも遊んでいます。音を聴いても分かりづらいかもしれませんが、Distortionによるひずんだ音とDelayのFeedbackのボリュームを上げた時にひずむ音が混じっています。ということで訳がわからないかもですが、ぶっ飛んだ音がでるわけですね。Iphoneのシンセアプリ(Nlog Synth)の音を入力しているのですが、後半はほとんどギターの音のようになっています笑

1件のコメント »

  1. [...] ブレッドボードディレイ http://www.analogfeeder.com/?p=507 [...]

    ピンバック by テルミンを作ってみた | jh4vaj — 2018/05/28 @ 01:58

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