LTSPICEでのトランジスタの追加方法です。
東芝のトランジスタ、2SC1815や2SA1015を追加します。
トランジスタの場合は、LTSPICEの該当のファイルに追加のテキストファイルを書き込むことで登録されます。
トランジスタ2SC1815の追加
追加するテキストデータは.MODELステートメントと言います。
まず、2SC1815の.MODELステートメントは以前は、以下の”Spice and ModelページのモデルライブラリのBipola Transistor”からダウンロードできましたが今はできなくなっていますので、
http://www.madlabo.com/mad/edat/spice/model/index.htm#SEC2
以下のテキストをコピーします。
.model Q2SC1815 NPN(Is=2.04f Xti=3 Eg=1.11 Vaf=6 Bf=400 Ne=1.5 Ise=0
+ Ikf=20m Xtb=1.5 Br=3.377 Nc=2 Isc=0 Ikr=0 Rc=1 Cjc=1p Mjc=.3333
+ Vjc=.75 Fc=.5 Cje=25p Mje=.3333 Vje=.75 Tr=450n Tf=20n Itf=0 Vtf=0 Xtf=0)
コピーが完了したら、トランジスタのパラメータが記述されているファイルに貼り付けを行います。ファイルは以下のフォルダにあるファイルです。
HD/Users/User Name/Library/Application Support/LTspice/lib/cmp/standard.bjt
WindowsはC:¥Program Files¥LTC¥LTspiceIV¥lib¥cmp¥standard.bjt
standard.btjをテキストエディタで開き、ここでさきほどコピーした2SC1815の.MODELステートメントを行末にペーストして保存します。
これで.MODELステートメントが追加されました。
2SC1815の追加はこれで完了です。同様に2SA1015も行います。
以下が2SA1015のテキストになります。
.model Q2SA1015 PNP(Is=295.1E-18 Xti=3 Eg=1.11 Vaf=100 Bf=110 Ne=1.5 Ise=0
+ Ikf=0 Xtb=1.5 Br=10.45 Nc=2 Isc=0 Ikr=0 Rc=15 Cjc=66.2p
+ Mjc=1.054 Vjc=.75 Fc=.5 Cje=5p Mje=.3333 Vje=.75 Tr=10n Tf=1.661n Itf=0 Vtf=0 Xtf=0)
最後にトランジスタを読み出しを行い、エラー等がでないかを確認します。
オペアンプの追加方法はこちらで紹介しています。
玉置さんのページのspice and modelの2SC1815のVafの値は大きく違っています。アーリー電圧ですのでVaf=100から150ぐらいが適当です。2SA1015の物はVaf=100と正しそうなのでタイポですかね。亡くなってしまったのでもう確かめられません。
Comment by nikonikopan — 2014/06/04 @ 02:06
突然ですいません。
その方法でメモ帳から追加して保存しようとすると、アクセス権限がありません、と出て上書きができないのですがなにか解決策はないでしょうか。
Comment by 質問が・・・ — 2014/07/15 @ 19:02
エディタは、管理者権限で走らせてくださいね。
Comment by Penguin!! — 2016/01/22 @ 07:31